No.32(隋・唐@)  : 

「日本でも『教科書』とされた太宗の政治とはどういうものか?」 

彼の行った政治は、貞観の治と呼ばれる安定時代を作った。中央官制を三省六部
とし、刑法である律、行政法である令や、改定手続きの格、細則の式を作り上げた。
そして民衆に対しては、後に日本に輸入される均田制や租庸調、その他に兵農一致
の府兵制を整備し、思想統制のために『五経正義』を編集させて儒教の経典の解釈
を統一した。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:
我が国では北条政子や徳川家康が政治の教科書にしたとされる、太宗の「貞観の
治」を学ぶことに大きな意欲を持っている。

思考・判断:

唐王朝約300年間の基礎を作ったといえる、太宗の政治手法の内容と歴史的意義
について、的確に判断している。

資料活用の技能・表現:

『貞観政要』の和訳本に目を通しながら、この書物を政治の教科書としたとされる北
条政子や、徳川家康の気持ちを想像している。

知識・理解:
遣唐使を通して我が国にも大きな影響を及ぼしたといえる、太宗の政治について基
本的な知識を身につけている。